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エギング で アオリイカ



2004年5月8日  3:00〜6:00


■ キロラーの仲間入り ■


今夜もキロアップを求めて
長男と2人で7日の23:30スタート。
月明かりに照らされた海は風もなくとても穏やか。
気温も高くヤル気満々のテンションも上昇。
気合を入れてキャスト開始。
開始早々の数投目
次のアクションに入ろうとしたところ
うっ、動かない。

根掛かり?

と思って回避しようとロッドを煽るといきなりドラグが

ジジジジジッー

ジジジジジッー

と悲鳴をあげ
ロッドがグイグイしなる。
さらにドラグは

ジジジジジィー

と鳴り続ける。
最初は何が起きたか
解らなかったが直ぐに
これこそはまさしく


モンスター!


と確信し近くにいた長男に

「来たぞぉーっ!」

と言った途端にドラグが鳴き止みテンションが抜ける。

ガ〜ン…

暫らく呆然と…
そして一気に悔しさがこみ上げてくる。

クソーッ!

長男に「今のドラグが鳴る音聞こえたか?」と聞くと
「聞こえた」
と普通の返事…

どうやら最初は
根掛かりの回収にそこまで
ドラグを鳴らしてムチャするか!
と思っていたらしい。

汗…

少し気が抜けながらも
クソッ!今に見てろよ。
とキャストを繰り返す。
しかしその後は全く何もなし。

2:00に一旦納竿し長男を帰宅させ
納得がいかないので再度出撃!
3:00にさっきのポイントへ戻りキャスト再開。
相変わらず月に照らされた穏やかな海は
さっきの出来事など無かったかの様に
静まりかえっている。

キャスト・シャクリを繰り返すが何事も無いまま
夜が明けて独りぼっちだったポイントも
徐々にエギンガーが集まり出してきた。

キャスト・シャクリの音がビシバシ聞こえ始める。
近くで音を立てられると何故か緊張していまう。
そうこうしているとシャクろうとしたエギが動かない。

アッチャー根掛かりだぁ〜

恥ずかすぃ〜!

と思ってビシィビシィやっていると
またしても…
いきなりドラグが

ジジジジジィー

と鳴りはじめる。


おおおぉーーーーーっ!


ロッドを両手でしっかり持ち
グィッと立てるが精一杯!
ドラグはなおも鳴り続けている。
ロッドにはグイッグイッと
逆噴射が伝わる。

そして走る!

走る!

前回の950gの時のような余裕は全く無い。

マジ〜ッ!

ヤバッー!

キロアップ間違いなし!

体は緊張して硬くなっていく…
そしてドラグが鳴り止んだ。
祈る思いで恐る恐る慎重に
リールのハンドルを巻き始める。

バレるなよ。

しかし重い…

その時少しの優越感(^_^)

回りの視線が気になる。

ロッドを気持ち良く曲げたまま巻き続けていると
潜水艦が浮上してきたかの様に

ブシュッブシュッ!

と音を立てて
モンスターが姿を現した。
心拍数はさらに上昇している。
ようやく無事に足元まで寄せる事が出来たが
ここからがまた問題だ。
当然抜き上げる事は不可能。
人生で2度目となるギャフ打ちだ。
玉網なら使い慣れているのだが…
何でギャフなんか買ったんだろうと思いながら
まだ少し暗い海面に向けギャフを伸ばす。

ロッドを持つ左手もギャフを持つ右手も超緊張状態。

なかなか狙いが定まらない。
ひょっとしたらこの時呼吸はしていなかったかも。
モンスターを支える左手は限界に近付いている。
イチかバチかでギャフをエイッと打つが
見事にスカ!

その途端驚いたアオリイカはジェット噴射を再開!

ジジジジジッー

と鳴るドラグ。

必死でロッドを支える左手。

さらに上がる心拍数。

ギャフを右手の脇に抱え

ロッドを右手に持ち替える。

再び足元まで寄せたところで

ロッドを左手に持ち替え

右手にしたギャフを慎重に

アオリイカへ近づける。


神様お願い!


っとギャフを打つと
グンッとフッキング。


おっしゃぁ〜っ!


と思ったのもつかの間。
ギャフを上げようとするが重くて動かない。
真下に向けたままの柄を縮めようとするが
焦ってかうまく縮まない。
エ〜イこうなったらヤケクソだぁと
一気に横方向へ抜き上げようとするが重い。


曲がるギャフ!

しなる柄!


一旦動きが止まるがもう後には引けない。
さらに力を入れて、エイヤーッと何とか抜き上げ成功。


ドスッ!


と地に着いたアオリイカは…


デカイ!


緊張と疲労で心臓は


バクバク!


両腕も緊張と疲労のせいか小刻みに震えている。


ガクガク


深呼吸しようとするが固まった体の動きは鈍い。


く、苦しい…


アオリイカも体力を消耗したのかおとなしくしている。

徐々に落ち着きを取り戻しお決まりの記念撮影。
カメラを手にするがまだ震えている。
液晶モニターに写るアオリイカはやっぱり


デカイ!








撮影を済ませキャストを再開するが
呼吸が元に戻らない。
緊張した体の動きもぎこちない。
そして見事に今度こそ本当の根掛かり。
そしてロスト。
しかし次のエギをセットする事なく余裕の納竿。

ズッシリとした手応えの獲物を手に車に戻る。
タックルを積み込みアクセル・オン。
動き出した車の中で思いっきり


ヤッホォーッ!
 

やったぁーっ♪



と何度も繰り返し吠える。
当然右手はガッツポーズ(笑)

帰宅後早速検量。
見事な、1850g。
ようやくキロラーの仲間入りが出来た。





ロッド zenaq S86 Accura
リール 98TP 2500SDH
ライン PE-EGI 1.0号(100m)
リーダ フロロ 2.0号(1.5m)
エギ エギ王Q 3.5号




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