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エギング で アオリイカ



2004年5月29日  16:00〜19:30


■ 長男 自己記録更新 ■


家族サービスを済ませて帰宅したのが15:00。

ムフフッ。

予定通り。

ごそごそと支度を済ませてちょっと行ってくるの一言を残し
それまで留守番をしていた長男を連れ関門へ。
ポイントに着くと携帯にメールで連絡があった通り
既にratchさんがシャクっていた。
状況を聞くと600gぐらいのアオリイカが一杯とシリヤケが数杯とのこと。
ratchさんから少し離れて並びキャスト開始。
朝からの風は止んでおらず追い風となるこのポイントでは
気持ち良くエギが飛んでくれる。
調子に乗ってキャストを繰り返すがアオリイカの反応はない。
ratchさんは甲イカ、シリヤケと上げているがそれすら来ない。
それでも必ずそこに居ると信じてキャストを繰り返す。

みんな無言のままキャストを繰り返し
イヤ〜な雰囲気が漂うような中、長男から


『来たっ!』


と大声ではなく短いが緊張感漂う一言が漏れる。
見るとロッドは大きく曲がりそれを支える体は少し反り返っている。
明らかに大物であることは一目で分かった。
ロッドにはアオリイカの連発する逆噴射が伝わり

グィーン

グィーン

と独特の引きが伝わっている。
それもかなりの勢いで。

「大丈夫か!」

と声を掛けると

『うん!』

と少し不安げな返事が返る。
懸命のリーリングの途中

ジッジッ、

ジッジッ、

とドラグは鳴っている。
時折激しい逆噴射を浴び

『おおおっ〜』

と声を漏らしながらの応戦が続く。
心拍数がどんどん上がっているに違いない事は想像がつく。
しばらく格闘を続けようやく海面に

ブシューッ!

と現れた姿はやはりデカイ。
見ているだけでも興奮してくる。
ratchさんがタモを準備してくれそろそろ
ランディングに入ろうかというとき
そのモンスターはさらに抵抗を繰り返し
今までにない逆噴射をブチかます。

これまでか!

と思わせるその逆噴射に腰を落として必死でロッドを支える長男。

鳴り続けるドラグ。

さらに逆噴射を繰り返すモンスター。

そのやりとりにタモを手にしたratchさんもかなりエキサイトしている。
まわりにいた人たちの視線もこちらに向いていたに違いない。
ようやく足元に近付いて来たモンスターを見て

デカイ!

デカイ!

を連発するratchさんのタモ入れも無事成功!
しかしそれを上げようとするratchさんの手が一瞬止る

『重〜い!』

そして重い、重いを連発しながらさらにエキサイトするratchさん。
そしてみんなの目の前に姿を見せたアオリイカはやはりデカかった。

「これ絶対2キロを超えてるよ。ほら持ってみて」

とアオリイカの入ったタモが長男の手に渡るともう満面の笑顔。
集まった人たちもそのデカさに見入っている。


●長男がゲットしたビッグサイズ! 彼の自己記録である。



お決まりの記念撮影を済ませさらに手持での写真を撮ろうと
イカを持たせるとその手はブルブルと震えている。
これこれ、
釣り人は目の覚めるような大物を捕らえた時、
何故か震えが止らなくなるのである。
彼は今、待望の獲物を手にし体中でその喜びを味わっている。
そうこうしているうちにタイムアップを迎え納竿となったratchさん。
(タモ入れどうもありがとうございました。)
集まって来た人たちも徐々に姿を消していく。
まだ興奮の収まらない長男を見てる親父も感無量。
しかしあっという間に記録を抜かれたかぁ〜
と少々残念な気持ちも…
だがそれよりも当然の事ながらデカアオリをゲットし
ニヤケ顔と震えの止らない彼を祝福する気持ちの方が強かった。





さぁ負けちゃおられんぞ。とキャスト再開。
シャクリにも一段と力が入る。
時間は夕マズメのゴールデンタイムへと近付いている。
さらなる大物は絶対に居るぞ!
しばらくして、

ドーンッ!

おっしゃぁ、来たぞぉ〜
だがさっきのアオリには全く及ばない。
でもどうにかボーズを免れほっとする一杯。


●ボーズを免れた一杯は、500g



結局あとは甲イカとシリヤケを数杯ヒットするがアオリは続かなかった。
日没を過ぎ辺りが薄暗くなり始めたころ納竿。

帰宅後早速気になる重量を量ってみると…


『うそやろーっ!』


とつぶやく長男。
見てみるとハカリは1800gを指している。
2キロアップだと思い込んでいた長男の顔から
それまでの笑顔が消える。
何度量ってみてもやはり変らない。
少々残念ではあるが仕方ない。
ふと自分の記録を抜かれていない事に気付く。

ちょっと一安心(笑)

しかし2キロUPを信じていただけにやはり残念で仕方ない。
どちらが先に2キロを超えるか?
親父はピンチをむかえている。







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